わずか1~4µLの血液サンプルを使用して、幅広い治療分野や生物学的プロセスに対応する包括的なタンパク質バイオマーカーを同時に分析することができます。
※1~4µLはOlink社公式の最小サンプル量です。弊社のサンプル要件については受託可能なサンプルをご参照ください。
KOTAIバイオのOlink®プロテオーム解析はTarget 48、Target 96、Revealの3つのアプリケーションで構成され、それぞれ異なる研究ニーズとスケールに対応いたします。

Olink®の基盤技術である Proximity Extension Assay(PEA)は、1つのタンパク質に対し、2つのDNAタグ付き抗体を使用し、qPCR(Target)でタンパク質の発現量を測定する革新的な技術です。この技術は、高い特異性と拡張性を兼ね備え、多くのタンパク質バイオマーカーを同時に効率よく解析できます。
プラットフォーム | Olink Target 48 | Olink Target 96 | Olink Reveal |
測定タンパク質数/パネル | 42-45 | 92 | 1,000以上 |
提出サンプル量/サンプル | 25µL | 25µL (ただし複数のパネルを同時に使用する場合は40μL) | 25µL |
検出方法 | qPCR | qPCR | NGS |
定量方法 | 絶対定量 (pg/mL)、 相対定量 (NPX) |
相対定量 (NPX) | 相対定量 (NPX) |
1ラン/キットあたりの最大サンプル数 | 40 相乗り対応 (6サンプル〜Cytokine/Mouse Cytokineのみ) |
88 | 86 相乗り対応 (10サンプル〜) |
*NPX™(Normalized Protein Expression)はLog2スケールの任意の単位です。
Olink® Target 48
炎症性疾患に関わるバイオマーカーを1つのパネルで測定できます。炎症反応や免疫応答に関連する各種サイトカインやホルモン類など重要なタンパク質が網羅されています。
パネルリスト
- ヒトCytokine(45種タンパク質)
- ヒトImmune Surveillance(44種タンパク質)
- ヒトNeurodegeneration panel(42種タンパク質)
- マウスMouse Cytokine(43種タンパク質)
Olink® Target 96
11種類(ヒト10種類、マウス1種類)のパネルが用意されており、約1,000のプロテインアッセイライブラリから慎重に設計され、特定の疾患領域や主要な生物学的プロセスに対応しています。各パネルは92種類のタンパク質バイオマーカーを同時に分析することができます。
パネルリスト
- ヒトInflammation
- ヒトCardiometabolic
- ヒトCardiovascular II
- ヒトCardiovascular III
- ヒトNeurology
- ヒトNeuro Exploratory
- ヒトImmuno-Oncology
- ヒトImmune Response
- ヒトOncology
- ヒトMetabolism
- マウスMouse Exploratory
Olink® Reveal
ヒト血清、血漿サンプル用に設計され、1,000種類以上のタンパク質を同時に測定できる高スループットNGSベースプラットフォームです。
- Reactomeの主要な生物学的経路の100%と、全経路の64%をカバーします
- 96%の免疫応答経路をカバーする537の炎症マーカーを含む700以上のタンパク質に、遺伝子近傍の遺伝子バリアントです
- cis-pQTLsが記録されており、疾患メカニズムへの洞察を提供します
- UKバイオバンクプロテオミクスプロジェクトからの最も高い疾患リスクスコアを持つタンパク質を包括的に表現します
受託解析フロー

受託可能なサンプル
サンプルタイプ | 血清、血漿 1サンプル25μL以上 |
生物種 | ヒトまたはマウス(マウスはTarget48、96の一部のみ対応) |
提出方法 | (1)プレート買取の場合 サンプルをランダム化*して96ウェルプレートに分注してください。
Target 48 Cytokine/Mouse Cytokine 又は Revealに限り、相乗りプランをお受けします。 サンプルはeppendorf Protein LoBind® Tubes1.5mLに入れ、フリーズボックス等に入れて送付してください。 ※感染性検体は原則として受け入れ不可としております。 感染が疑われる検体については事前にご相談ください。 |
送付方法 | カテゴリーB容器でドライアイス同梱、冷凍便にて平日(10:00~17:00)に到着するよう配達日時をご指定の上お送りください。 |
その他の検体(脳脊髄液、細胞ライセート液、組織間液、唾液、尿液等)の場合は、事前にご相談ください。
*サンプルのランダム化について、受託ハンドブックをご参考ください。
解析例



Volcano Blot解析結果例

Boxplot解析結果例
納品物
- データ(エクセルファイル形式)
- 報告書(Analysis Report)
- 専用ソフトウェアでの一次解析
- 納品方法は無料のダウンロードURLまたはHDD 500GB (追加料金あり)となります
料金・納期
受託内容 | 金額(税別) | 標準納期 | |
---|---|---|---|
Olink® Reveal(相対定量) ヒトのみ(> 1,000種タンパク質) |
相乗り (10サンプル以上) |
70,000円/サンプル |
12週間 |
1プレート (最大 86サンプル) |
3,000,000円 | 6週間 | |
Olink®Target 48(絶対定量/相対定量) パネル一覧
|
相乗り (6サンプル以上) |
50,000円/サンプル |
12週間 |
1プレート (最大 40サンプル) |
1,320,000円 |
6週間 | |
Olink® Target 96 パネル例(92種タンパク質)
|
1プレート (最大 88サンプル) |
1,950,000円 |
6週間 |
オプション | |||
ランダム化(<25µLのサンプルを含むプレートの場合)
|
50,000円 | ||
HDD納品(500GB) |
10,000円 |
※1パネルに満たない場合でも、 1パネルの費用が発生します。
よくあるご質問
実施できる最小のサンプル数はいくつですか?
Olink Target 48/96またはRevealには1パネルあたりの標準的なサンプル数は、Target 48では40サンプル、Target 96では88サンプル、Revealでは86サンプルです。
Target 48及びRevealに限り相乗りを受け入れます。Target48は6サンプル以上、Revealは10サンプルからの受託ができます。
比較解析を希望される場合は、統計的な群間比較に必要なサンプル数を事前に算出した上で、解析目的に見合った適切なサンプル数を提出いただくことをお勧めします。
血漿サンプルと血清サンプルを混ぜて提出できますか?
1つの試験では、同一のサンプルタイプ(例:ヒト血漿、またはヒト血清)のみでの提出が必要です。血漿と血清を混在させることはできません。異なるサンプルタイプを解析する場合は、それぞれ別のパネルでの実施となります。
データ解析はどのように行えばよいでしょうか?
無償で使用可能なWebアプリのOlink Insight内のStat Analyzerを用いて統計解析や図表の作成ができます。
パネルリストに含まれないタンパク質を測定することはできますか?
Olink Target 48/96、Olink Revealを含むOlinkのプラットフォームは、パネルに含まれない抗原の測定はできません。パネルリストに含まれるタンパク質のみが測定対象となります。
パネルを組み合わせて測定できますか?
いいえ、Olink Target 48/96またはRevealの各パネルは独立したアッセイであり、複数のパネルを組み合わせて同時に測定することはできません。それぞれのパネルごとに個別に測定を行う必要があります。
以前解析したサンプルに新たにデータを追加することはできますか?
はい、以前に解析したサンプルに新たなデータを追加し、既存データと統合して解析することは可能です。ただし、データの一貫性と比較可能性を保つために、同一パネル内にBridge sample(共通サンプル)を含める必要があります。Bridge sampleは解析間のバッチ補正に用いられ、信頼性の高い統合解析を行う上で重要です。
比較解析の実施にあたり各条件何サンプル必要ですか?
比較解析を行う際には、各条件ごとに最低でも3サンプルの使用が推奨されますが、統計的な有意差を確保するためには、研究の目的や期待される効果サイズに応じて、より多くのサンプルが必要になる場合があります。
必要なサンプル数の算出には、Olink社が提供するOlink Insight’s Olink Insight’s Study Size Calculatorを活用することで、群間比較に適したサンプルサイズのシミュレーションが可能です。
ELISA等他の試験とOlink Targetの結果に相関はありますか?
Olink Targetの結果は、一般的にELISAなど他の免疫測定法と良好な相関を示すことが第三者からの報告で確認されております。ただし、すべてのタンパク質で完全に一致するわけではなく、使用されている抗体や測定対象分子の性質、感度や特異性、検出法の違いにより、相関の程度には差が生じる可能性があります。
Olink ExploreとOlink Targetの結果に相関はありますか?
Olink ExploreとOlink Targetは異なる測定プラットフォームを用いていますが、共通のターゲットに関しては良好な相関が見られることが確認されています。ただし、検出方法が異なるため、qPCR法を用いるOlink Targetの方が広いDynamic rangeを持ちます。